プログラムのご案内

2024年12月14日(土)13:30~14:30

教育講演1「HSPブームの光と影」

飯村周平(創価大学教育学部講師)

新型コロナウイルス(COVID-19)が世界的に流行した2020年頃から、日本ではHighly Sensitive Person(HSP)と呼ばれる心理学のラベルが社会的に広く認知されるようになった。感覚処理や対人関係の敏感さに由来した「生きづらさ」を抱える人々が、このラベルを自身の「説明書」や「アイデンティティ」として手に取り、安心感などの恩恵を得ている。しかしこの流行、すなわち「HSPブーム」には負の側面もあり、精神医療や福祉、教育など精神衛生にかかわる様々な現場にも影響を及ぼしている。本講演では、こうした「HSPブーム」の動向をいくつかのデータや心理学の研究をもとにご紹介したい。

 

 2024年12月15日(日)10:00~11:00

教育講演2「労働者の健康と睡眠」

影山隆之(大分県立看護科学大学)

労働者の睡眠不全には様々の理由があり、一部はうつ病とも関係する。睡眠不全が生じれば、生産性低下や安全問題につながることもあり、産業保健において睡眠の問題は重要である。そこで今回は、睡眠健康の基本的知識を確認し、健康教育や交替勤務者の課題についても考える。

 

 

2024年12月15日(日)11:10~12:10

教育講演3「ストレスチェックを活かした職場環境改善」

真船浩介(産業医科大学 産業生態科学研究所)

ストレスチェック制度では、職場等の状況を整理する「集団分析」が努力義務に位置付けられ、その事後措置の有力な手段の一つとして、参加型職場環境改善が推奨されている。ここでは、ストレスチェックを活用した参加型職場環境改善の方法を紹介する。